【日本語訛りでもOK?】英語の発音を身につける意味

2020年4月12日

 

 

アメリカに来る直前くらいの時期に「英語自信ないけど大丈夫かな、、やっていけるかな、、」と不安を抱えながら、とりあえず英語系のYoutubeを見漁っていたのですが、その中で「日本人の英語発音“サムライアクセント”に自信を持って大丈夫」という内容の動画を見ました。

当時はその動画に結構勇気づけられて、「このままでいいんだ」「堂々としていよう」と背中を押してもらったのを覚えています。

 

それから1年が経った今、もし今の自分が当時の自分と話ができるならどんな言葉をかけるのだろうという視点で、

  1. 英語の発音を身につける必要性
  2. どう身につけるか

という順に、考えをまとめてみたいと思います。

 

 

  1. 英語の発音を身につける必要性

 

結論から言うと、ビジネスレベルの英語力を身につけるという意味で、英語の発音を練習することは“多くの人にとって“必須です。

 

理由はシンプルに通じないからかというと少し違って、というのも確かに日本人の英語は通じづらいですが、それでもネイティブは文脈や聞き取れた音から推測して理解してくれることが多いです。(人によっては信じられないくらい通じない人もいますが笑)

では何が問題かと言うと、海外旅行の経験があればイメージが湧くと思いますが、片言の英語で話しかけると、西洋人はなんともいえない険しい表情になります。悪意があるのではなく一生懸命理解しようとしているのですがどうしてもその顔が苛立ったような厳しい表情になる方が多いです。

 

ネットで探す中でそのときの表情に一番近いと思ったのはこれです。

 

私を含めおそらく多くの日本人にとってこれって結構きついです。

そもそも西洋人は日本人のように相手の話を聞く時はこまめに相槌をうったり、笑顔で話を聞いてあげるという文化がなくて、ただでさえ「え、、反応うす、、怒ってる?」と感じてしまうのに、さらに英語の発音が悪いとどんどん相手の顔は曇っていきます。

 

海外の職場で周りと話すたびに相手がこの表情になることを想像してみてください。。私は心折れました。笑

相手に悪気がないのもわかっているんですが、それでも数ヶ月経つと話すのが嫌になってきます。

 

「“多くの人にとって“必須」と書いたのは、人によっては相手の表情を気にせず、がつがついけるタフな人もいるからです。

たまに日本の本社から出張者がやってきてミーティングをすることがあるのですが、決して上手とは言えない英語で、相手の顔がかなり曇っているのですが、それでも恐縮することなく対等にコミュニケーションを取れている人もいます。

例えばお笑い芸人の出川等がそのいい例ですよね。

 

(もちろん出張やテレビでの短期的な会話と、日常的なコミュニケーションは違いますが)

 

少なくとも私にはその鋼のメンタルがないので発音の練習が必須でした。

実体験として、駐在してからだいたい9ヶ月経過したくらいからアメリカ人と話す心的負担はだいぶ薄くなって、楽しめるようになった感覚です。

そしてその大きな理由は、英語の発音を向上させたことによって、相手の「え?」という嫌な顔を見る回数が少なくなったからです。

 

英語の習得において自信をもつことって何より大事なので、そういう意味で上のYoutuberのように「自信を持って」というメッセージを発信することは素晴らしいですが、その自信を持つためにもある程度の発音能力が必要ということです。

 

 

  1. どう身につけるか

 

英語の発音は2つに分類されます。

①単語ひとつひとつの発音

②文章全体としてのアクセント、抑揚

 

①についてはLやR、Thの発音は言うまでもないですが、実はもっと根本的な問題があります。

日本語等他の言語にない英語の大きな特徴として、書かれたスペル通り発音されない点が挙げられ、これを理解しないことに発音のレベルアップはないです。

 

例えば、“different”という単語を例に考えると、この単語って多くの方がディフェレントと発音していると思いますが、正解は「di·fr·uhnt」なので、カタカナで書くとディフルント(ディにアクセント、最後のトはt の音だけ)になります。

eの発音が完全に消えます。

 

こういった感じでdifferentのような基本単語ひとつとっても実は発音が違います。

つまり、これまでスペルベースで覚えてきた多くの単語の発音を忘れて、アメリカ人がどう発音するかを注意深く聞きながら耳で覚えていく必要があります。

 

続いて②についてです。洋画などを見ればアメリカ人と日本人の話し方の違いって明確ですよね。

日本語はひとつひとつの単語も文章全体もフラットで抑揚がほとんどないですが、英語は単語・文章ともに抑揚があります。言葉で説明するのが難しいですが、メロディーがあるというか、歌うように話し、またそれにもある程度決まったパターンがあります。

 

ではどう身につけるかですが、

①自身のスピーチを録音して違和感がある単語を「(単語) pronunciation」 で検索。

②英語のドラマやYoutubeをとにかく見て、できればシャドーイングする

をおすすめします。

 

①については、最初は5分くらいでも構わないので何かテーマを決めて実際に英語で話してみて、それを録音してみてください。最初は発音にかなり違和感があるはずです。

また「(単語) pronunciation」で検索することが個人的なポイントです。というのも例えばdifferentであれば「di·fr·uhnt」のように、発音記号ではなくてアルファベットで発音が表示されるので、発音記号を覚えていなくても正しい発音が確認することができます。

またこのアクティビティは発音だけでなくてスピーキング力向上にも大きな効果があるので「独りスピーチ」と「録音」はおすすめです。

 

②についてはとにかく多くのネイティブ英語を聞いて理解するしかないです。素材はドラマでもYoutubeでもなんでも良いですが、とにかく生の英語をたくさん聞いて、できればそれをなぞるようにシャドーイングすることです。

そして慣れてきたら①の独りスピーチの際に、ドラマやYoutubeの人を真似するつもりで「っぽく」話してみてください。これを繰り返して少しずつ改善していきます。(特にこの②は、英語がペラペラ話せるようになった自分をイメージして楽しみながらやることが重要だと思います!)

 

 

以上、英語の発音について自分なりの考えを書いてみました。

発音の習得は決して簡単ではないですが、ただ真剣に1年間ほど取り組めば劇的に変化しますし、ある程度慣れてきたらフッと「そういうことか」とコツを掴む瞬間が訪れます。

 

グローバルな活躍には不可欠なスキルと思うので是非参考にしてください。