【英単語は全て覚えない?】英語メモによる単語暗記法
先週、渡米14ヶ月経ち英語で仕事が見つかったという記事を書きました。
スピーキング力についてはかなり向上してきたと自負しています。
アメリカ企業に日本人一人ぼっち、周りは全員ネイティブという環境で、英語が喋れないと死ぬ、、という状況だったため、この14ヶ月かなり必死で勉強しました。
喋れないと死ぬという危機感を持って英会話に取り組んだ人は多くないと思うので参考になると思います。笑
14ヶ月間、シャドーイング、スピーチの暗記、独り言等いろんな方法を試してきましたが、一番効果的だったのは
オンライン英会話によるアウトプット(上達すれば独りスピーチでもOK)と英語メモによるインプットの組み合わせでした。
これらは今でもずっと継続しています。
オンライン英会話については多くのサイトで活用方法について紹介されているので今回は触れず、人によって差がつきやすいインプットの部分「英語メモの活用」について紹介します。
単語は全て覚えるべきか
単語学習において一つの論点に「知らない単語は全て覚えるべきか」ということがあります。
単語は英語の根幹だから覚えなくてはいけないという人と、英語脳で自然に喋るようにするため無理なインプットは不要という人がいます。
私の意見は、単語のインプットは100%必要だが覚え方の濃淡はつけるべき、なので前者です。
ついでに言うと、英語脳を目指すのは意味がないと思っています。笑
ビジネスで英語を使いたい場合、単語の吸収は不可欠です。TOEIC800点くらいで覚える単語レベルで十分なほど英語は甘くないです。
また新たな単語に出会った時に、その単語をそもそも知らなければ意味が分からず終わってしまいますが、知っている単語であれば「そんな風に使われるのか、、」という学びになります。この差はかなり大きいです。
なのでなるべく多くの単語を覚える努力をしたほうがいいです。
ただ全て”完璧に”覚える必要があるかと言われればそうではありません。
それが濃淡をつけるということなのですが、具体的にどう私が勉強しているか説明します。
【脱線】なぜ英語脳は目指すべきものじゃないのか。
具体的な学習方法に入る前に少し脱線、、
英語脳英語脳とよく言いますが、英語脳って英語を上達したら結果として手に入るもので、英語脳を手に入れるためにトレーニングするものではないと思っています。
英語に限らず言葉って言い慣れれば脳みそを経由せずに使えるようになるわけで、例えば我々もI like youとか、my name is だったら脳を経由せず瞬時にでてきます。それは何度も言ったことがあるからです。
同じ要領で、言ったことのある単語フレーズ構文を増やしていくことが英会話上達の唯一の道で、それを突き詰めると自然に英語脳は手に入ります。
英語ってピアノに似ていて、最初は楽譜を見ながらしか弾けなかったのに、慣れると楽譜を見なくて弾けるようになり、またさらに上達すると別の曲を楽譜を見ずに弾けるようになったりと、徐々に上達していきます。
英語脳を鍛えよう!っていうのは最初っから楽譜を捨てて「はい、それでは雰囲気で弾けるようになってください」と言ってるようなものです。
不可能ではないですが効率悪すぎですよね、、
なので最初は思いっきり日本語⇄英語をしながら脳みそフル回転で英会話してオーケーです。
繰り返すことで1フレーズごと徐々に慣れていきましょう。
単語暗記の濃淡
話がそれましたが、具体的な単語学習の方法についてです。
完璧に覚える単語とそうでない単語の区別はずばり、スピーキングで実際に使える場面がイメージできるかどうかです。
スピーキングを想像してその単語でないと表現できないものは”今日から使えるように”しっかり覚え、そうでないもの(別の単語で表現できるもの)はさらっと見るだけに留めます。さらっと見るだけでもそれを何度も続けていれば3.4周目には頭に定着しているので大丈夫です。
つまり英語メモは、意味だけ押さえおく単語(以下Part A)と使えるようにする単語(以下Part B)の二つに分けて記録していきます。
具体的な英語メモ作成法
ポイントは以下の4点です。
- どのデバイスからもアクセス可能なものを使う
- 知らない単語に出会ったら、Part AとBを分けてメモ
- Part A(意味だけ押さえておく単語)はスピーキングの場面では実際にどう表現するかもメモ
- Part Aは、英語スキル上達に合わせ、使える単語に移動させる。(コピペがめんどくさい場合は色つけて区別)
文字では分かりづらいと思うので実際に私が使ってる英語メモを見てください。
スマホからでもパソコンからでもいつでもアクセスできるように、私はGoogle.docを使っています。(ちょっとした空き時間が一番の勉強時間です!)
まずPart A(意味だけ押さえておく単語)は以下のような感じです。
例えばtallyは集計するという意味なのですが、実際スピーキングで使うときはtotal upでいいなと思ったのでそのように書いています。(上記2)
またincrementという単語についてはincreaseで置き換えできると思ったのですが、incrementallyのニュアンスはこの単語じゃないと表現が難しいと思ったので赤く色付けしてスピーキングでも使えるように覚えています。(3)
また発音についても自分がわかるようにカタカナやひらがなで書いたりしています。
次にPart B(使えるようにする単語)は以下のような感じです。
こっちはシンプルで、使いたい単語やフレーズ、文章の形をメモしています。例えばcompromise(妥協する)は自動詞だけど、concessionはmakeと組み合わせて使われることが多いな〜、、といった感じで実際に使う場面をイメージした内容のメモになっています
このようにメモを作ったら、実際の学習方法としては
- 週1回必ず目を通す
- Part B(使えるようにする単語)は、実際に口に出すか、出来るだけ使う場面をイメージして覚える。Part Aはさらっと、PartBはしっかり。
- 全て見直すために1時間くらいの分量が理想なので、それを超えてきたら削除、、はせず別のファイルに移動させて保管。(自身がこれまでどういう単語を覚えてきたか残しておくのは大事です。仮に忘れてしまっても暇な時に少し見返せば記憶が掘り起こされてすぐにインプットできます。)
- それをひたすら繰り返す
という感じです。単語学習は1週間で1時間くらいが個人的にはベストと思っています。仕事と並行してそれ以上やるのはしんどいですし、もし可能だとしても優先度的に単語よりスピーキングの練習に当てた方がいいです。
また繰り返しになりますが、Part Aに記載した「意味を覚えるだけの単語」は、時間をかけず毎週さらっと目を通すだけでOKです。何周かすれば自然にインプットされます。とにかくPart Bに記載した実戦で使える単語フレーズ集に時間をかけてください。
あとは当たり前ですが、これだけをやっても新しい単語に出会わないと意味がないので、オンライン英会話やYouTube、ラジオ、英語記事購読などを通じて習慣的に英語に触れることが重要です。特にYouTube はリアルな会話で使われる表現が盛りだくさんなのでおすすめです。
好きな海外チャンネル、Youtuberを見つけて、楽しみながら使えそうな英語をどんどんメモっていってください。
まとめ
英単語は英語の基礎であることは間違いないんですが、単語帳開いて一つずつ覚えて、、というのは気がすすまないですよね。
(私はアメリカ来る前焦りすぎて一日6時間くらい単語帳で勉強していましたが、辛すぎでしたし全く効率的ではありませんでした)
ただ「自分がメモした単語を空き時間に見返えそう」くらいの感覚であればハードルも低く続けられるかなと思います。週1時間であれば無理なく継続できるはずです。
是非生活の一部に取り入れつつ英語力を伸ばしていってください。