【海外でナメられないためには!?】気をつけるべき10のポイント
アメリカ金融機関で一年間働く中で「なんか対等に会話できてないなー」と、もっと言うと「なめられてるなー」という悔しい思いを度々してきました。
その大きな原因はもちろん言葉の壁があるんですが、それだけではなくて、日本では美徳とされる考え方が、海外では良しとされないケースが多々あります。
海外で働くときには考え方や態度を変える必要があります。
日本とアメリカの間にある根本にある違いは「自信を見せることをよしとするか否か」です。
日本では自信満々の態度でいることってあまりいい目で見られなくて、謙虚でいることが求められますよね。叩かれたりすることもあります。
しかしアメリカでは自信を持つこと、そしてそれを表現することが重要です。
私の帰国子女の友人でも、日本語で話すときと英語で話すときで態度ががらっと変わる友人がいます。
学生のころは違和感を感じたのを覚えていますが、今考えるとこれは自然で、相手に受け入れられるように、対日本人用と対アメリカ人用の自分を持っていたんだと思います。
今回は海外で働くときに自分をどう表現するか、どう対アメリカ人用の自分を作るかについて、具体的なポイントを10個書きました。
グローバルに活躍する上では、英語力を伸ばすことと並行して意識して変えていかなくてはいけない部分です。
コツというか、実際に働く中で個人的に意識していることをなるべく具体的に書いていたので参考になれば嬉しいです。
1. 謙遜しない
一番大事なことかもしれません。自分を下げるような発言は絶対にしないほうがいいです。
前に同僚と話しているときに「おれ英語苦手だから、、」と発言をしたときに、仲の良いチームメンバーから「自分を下げるような発言はしない方がいい」と、アドバイスされた(というか怒られた)ことがあります。
アメリカ人からすると日本人の謙虚さって、劣等感の表れと誤解されてしまいます。それを美徳とするような考え方は基本的にないです。
「絶対に笑わせる失敗談ネタ」レベルであればいいと思いますが、日本人としては口癖のようになっている「私なんて、、」「私の会社なんて、、」といった謙遜は極力避けましょう。
2. 謝りすぎない
アメリカ人は本当に謝まらないです。(それでイライラすることも。笑)
ミスが発覚しても、言い訳をするか、「いやーおれのおかげで早くミスに気づけた」的な感じでポジティブに返してくるかどちらかです。
個人的には、素直に非を認める方が人間としてレベルが高いと信じているので、さすがに言い訳はしないですが、ただ簡単に謝まらないようにという意識は持つようにしています。
日本人は自分が悪くない場面でも「ごめん」とか「すいません」と口癖のように言ってしまうので、これは変えたほうがいいです。
、、またこれはビジネスにおいてですが、日本人(自分を含めて)thank you言い過ぎ問題というのも思ったりします。日常会話なら感謝しすぎていいと思うのですが、仕事で「ありがとう、ありがとう」と言い過ぎるのも良くないかなと。
隙間を埋めるように連発するのではなく、一回でいいので気持ちを込めて伝えれば十分です。
3. 相槌を打ちすぎない
ある研究結果で、日本人はアメリカ人よりも3倍も多くあいづちをするということが分かったそうです。(個人的には3倍以上の差があると思っています)
アメリカ人は日本人のように、言葉の一つ一つに相槌を打ったり「うんうん」と首を縦にふったりすることはありません。
一方が話している間もう一方はじっくり黙って話を聞き、話が終わると攻守交代という感じでもう一方が話し出すという感じです。
また話を聞いているときは真顔です。日本人のようにニコニコ笑顔でいることは逆に失礼になる可能性すらあります。
ここで大事なことは、「うんうん」と都度相槌を打ってしまう癖を直すということと、加えて、相手の反応が薄くても気にしない、むしろそれが普通と理解することです。
話し手の気持ちを考え、ニコッとした顔で相槌多めに話を聞くのは日本人独特の振る舞いです。(日本人がどれだけ高いレベルで他者に気遣いしているかが分かりますよね。)
4. 相手の目を見て話を”聞く”
相手の目を見て話をするのは日米関係なくコミュニケーションの基本ですね。
ただここでは話をするではなく「話を聞く」と書かせていただきました。
これはかなり個人的なコツなので賛否あると思いますが、、以下の記事をご覧ください。
この記事で紹介している通り、ネイティブの人たちって我々の日本語なまり英語を聞くと、なんともいえない険しい表情になることが多々あり、それが気になってしまい話している途中に自信を失うことがあります。
そこで私が実践しているのは「話しているときは相手の顔からフォーカスを外す」ということです。
あくまで目を見たコミュニケーションをベースとしてではありますが、自分が話すときはあえて相手の目を見過ぎないようにしています。
そうすることで心が折れることなく最後まで自信をもって意見発信できるようになりました。
ちょっとしたコツかなと思うので是非試してみてください。
5. ボディーランゲージを意識する
ボディーランゲージを使いながら話すことで、相手に堂々とした印象を与えることができます。
またポイントとしては、体を小さく見せるボディーランゲージ、例えば手をこねるような仕草ではなく、できるだけ体を大きく見せるような振る舞いを意識しましょう。
これって相手に堂々とした印象を与えるだけじゃなくて、自信に満ち溢れた大きなボディーランゲージを数分間行うだけで、実際の感情も自信で満ち溢れていくということが行動経済学で証明されており、好循環を作ることができます。
6. 語尾まできちんと言い切る
これについてはいつか別の形でまとめたいと思うくらい「文章の終わらせ方」って意外と難しいんですよね。英語に自信がないとどうしても語尾があやふやになりがちです。
ただこれってかなり自信がなさそうに聞こえます。
日本語って例えば「今日眠くてさあ、、」のように最後まで言わずに相手に伝えるというか、行間を読む文化があるんですが、アメリカでは通用しません。
コツとしては、先ほど書いたように話しているときに相手の表情にフォーカスしすぎないようにしつつ、一文しっかりと言い切った上で、
Does that make sense?
といった文章で相手に確認するということです。
「とりあえず言い切って、Does that make sense?で確認しよう」という意識ができればかなり改善されます。
7. 受け身にならない
これは私自身まだまだなのですが、、会話が受け身になる、つまり相手からの質問に答え続ける流れになると、結果的に自分がたくさん話さないといけなくなって辛い感じになります。
ノンネイティブの我々にとってこれを解決する方法は一つで、当たり前かもしれませんが「とにかく質問をたくさんして自分のペースに持ってくること」です。
理想はテレビ番組のMCのイメージで「会話のペースは自分が持ちながら、相手にとにかく話をさせること」です。
相手の発言を引き出すことで相手の満足度も高いですし(アメリカ人は本当に話し好きな人が多いです)、自分の余裕ができる分カウンターというか、次何を言うか考える時間が生まれます。
ネイティブと話をいい感じに続けたい場合は「よし質問攻めにしよう」くらいの気持ちで意外とちょうどよかったりします。
8. 名前を呼ぶ
アメリカ人とのコミュニケーションにおいて名前を呼ぶことはかなり大事です。
日本だと特に仕事では「〇〇課長」や、もはや役職だけで「課長」と呼んだりしますが、アメリカでは、社長だろうが下の名前呼び捨てで呼ばれます。
この文化の違いが結構大きくて、アメリカ人は日本人以上に名前を呼ばれるのが好きな印象で、実際私も会社で同僚に会うと”Hi”ではなく、必ず”Hi Take” と名前を呼ばれます。
日本人的には相手が年上だったりすると下の名前で呼ぶことに抵抗があると思いますが、アメリカでは逆にそれが礼儀なのでここは意識する必要があります。
9. 沈黙を気にしない
言うは易く行うは難しですが、、沈黙を恐れないようにしましょう。
言語に自信がないとどうしても"Yes" “Yeah"といった言葉で空白を埋めてしまいがちです。
ただこれは自信が無さそうというか焦ってる印象になるので避けましょう。
先ほども書いた通り、アメリカ人のコミュニケーションにおいては聞き手は真顔でじっくりと聞く方が多いです。
相手の話を聞くとき、また自分が話しているときも、沈黙を恐れず堂々とした態度でOKです。
10. 大きな声で話す
最後に、、超基本ですがかなり大事なポイントです。
英語で何かを言ったときに相手に通じないのは、その約半分くらいは自信のなさからくる「声の小ささ」が原因です。
というのもネイティブは言ってしまえば英語のプロフェッショナルで、基本的には発音にどれだけ癖があろうが聞き取れた音で推測できるんです。聞き返されることが多い原因は発音のせいというより声の小ささにあるケースが多いです。
また小さな声で喋るのは、自信がなさそうに聞こえ、マイナスな印象を与えます。
これも言うは易く行うは難しですが、、最もベーシックな部分で、大きな声で話すということは改めて意識しましょう。
まとめ
今日紹介したポイントは以下の9点です。
①謙遜しない
②謝りすぎない
③相槌を打ちすぎない
④相手の目を見て話を”聞く”
⑤ボディーランゲージを意識する
⑥語尾まできちんと言い切る
⑦受け身にならない
⑧名前を呼ぶ
⑨沈黙を気にしない
⑩大きな声で話す
詰め込みすぎた感がありますが、、どれも本当に重要で、この1年間実体験として感じたことです。
アメリカだけでなく日本でも活かせる働き方、考え方だと思うので、今段階で自分には何が足りていて何が足りないのか是非振り返ってみてください。
今後時間があればそれぞれについて深掘りしたいと思います。